走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2019年2月24日(日)

そうじゃ吉備路マラソン2019

フルマラソン男子B組の部
 記録 5時間51分18秒

忘れたい忘れられないマラソンとなった

44歳にもなるとこれまでの人生の経験と垢が骨肉となり人としてまた身体として大きくなる。つまり、体はガッシリとしてくるが重たくもなっている。

40歳を過ぎた頃からどうもウェイトが調整できなくなってきた。それまではちょいと走るとキロ単位で軽くなったりしていた。ところがどうだ。10キロ走っても、ハーフマラソン走ってもそんなに変化しなくなったのだ。

おぉ、これは四十にしてようやくカラダが出来上がってきたかと微笑ましいところであった。20代は朝おはようございますで「大丈夫、体調悪そう」としばしば言われていた頃を思い出すと、あぁ走りはじめてよかったなって感じる。

しかーし!

その出来上がったカラダが足枷となり、どうも走りに締まりが無くなってきたのだ。しかもモチベーションも減退。まぁ、日常の延長線上にある走りだからのんびりと、まぁ怪我なくゴールできれば万々歳てなところとか思ってみたり。

おそらくこれが走りの負のスパイラルというやつ。さて、どうやって走る気持ちを盛り上げていくか。今やフルマラソンが目の前にあって走らないという選択肢はない。ワイフに私のほうが当日たいへんなんですけどとかこっぴどく言われるけど、これだけはオレのわがまま通させてもらいますって挑戦を続けてる。

昨年の吉備路マラソン 5時間半という残念な結果に、調整ミスは否めないと今年はV字回復をとのぞんだ!

まぁまぁ走りこんで臨んだしまずまずの状態、これはもしかするとまた4時間台へと返り咲くかと淡い期待を胸にスタートした。ハーフマラソンを走る同級生と兄。10キロを越えたあたりで別々の道となり、まだ悪くないレース運び。

ところがやはり、想定通りと言いましょうか、20キロあたりで失速。ハーフマラソンの向こう側がどうしてもキツイ。30キロ手前の2度目の上り坂を迎える頃にはもう足が動いてない。

歩く歩かない、走る走れない、歩く、いややっぱり歩かない。といった感じで最後まで走るスタイルを貫いたはいいものの全く進まない。遠い、ゴールが遠すぎる。

毎度、残り10キロあたりで思い出す。こんなにしんどいこと、なんで忘れるんだろう。自分を恨みつつ人間てバカな生き物なんだなってつくづく思う。

走っているはずだが、周りからもそう映っているはずだが進んでない。通過地点の足切りタイムに追われてるのか、周りのスタッフがどうも片づけを始めてるようだ。

通常はランナーの前に車を通すなんてことはまずないが横切っていく。そんなに遅いのか、とほほ。

残り3キロとか、2キロとかなってくるとなぜか力が出てくるんだよね。体も軽く感じるし。こうなると精神論かと思うけど、これがフルマラソンなんだろな。体と心を同時に鍛えなきゃ走れないってことか。

もうラストスパートとか1ミリも考えなかった。むしろいかに6時間以内に走るというスタイルのまま走り切るかそれ一点だった。

ハーフマラソンを終えて待ち疲れた友人に、ゴール付近の応援で歩くオレの方が速かったわとか言われながら5時間51分の完走。

記録としては、走ったことすら忘れたいマラソンとなったが、やはりゴールしたことはアイムプラウド誇りに思う。

しかし、このまま制限時間内でゴールできない足切りになるような走りに 走り美 は突入していくのか。もしくはV字回復を遂げるのか。今一度、自分を奮い立たす忘れられないマラソンになったことは間違いない。