走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2012年2月26日(日)

そうじゃ吉備路マラソン2012

ハーフマラソン男子B組の部
 記録 1時間58分04秒

そのつもりでいた。
走り美史上2度目となる2時間未満
1時間台を記録するということを...

震えるような寒さは、初めての参加となった昨年の吉備路マラソンの気候とはまったく異なるものとなった。寒過ぎるということがこれからはじまる 21.1キロ走る にどれほど影響するのか見当がつかなかった。

そうじゃ吉備路マラソン2012 2012.02.26
そうじゃ吉備路マラソン2012 フォト1

足が前に出るのだろうか。
脳とカラダは一体となり、イメージは共有できるのだろうか。

昨年は暑いぐらいの冬の一日。今年は寒過ぎる厳冬の一日。これから走るほうはまだしも、応援に来ているワイフと友人にとってはこれからはじまる2時間がいつも以上に長く感じられるのではないかと心配になった。

そうじゃ吉備路マラソン2012 フォト2

スタート。
走りはじめるとこの寒さは杞憂に終わった。むしろ暑いぐらいの冬のほうが対処に困った。昨年はこのスタートに失敗し(今だからはっきり失敗といえる)その影響は走り終えるまで続いた。

未知の会場、未知の雰囲気は今や既知の環境となり、自らのペースを保ち、難関心臓破りの坂を迎えることができた。力強いランナーたちに惑わされず、それでいて遅れをとらない慎重な走りを心掛けた。

厳しい傾斜の坂に対して力で応じるのではなく前傾姿勢を保ち、足を振り上げることで体重移動による前進を繰り返す。下るときの傾斜ももちろん厳しい。身を任せると加速度的にスピードが増す。嬉しいような悲しいような。

ボーナスとばかりに喜んで飛ばすとこれまた昨年の二の舞、体内部はエンジン全開、横隔膜が開き切って呼吸が整う頃には五重塔といった具合。

コース中おそらくもっともエキサイティングなロケーションを楽しめないようではあまりにも残念。まぁ、あまりにも慎重に臨んだせいか今年も五重塔を楽しめたかというと疑問が残る。

そうじゃ吉備路マラソン2012 フォト3

ここを越えたあたりで僕を呼ぶ声がする。まさか?そんなはずはない!声のするほうに向くとワイフの妹ファミリーが応援してくれているではないか。

思いもよらぬ応援にチカラが湧いてきた。その後もマラソンで交通規制がかかるなか地元の地理感を活かしてポイントポイントで先回りし声をかけてくれた。

車だから先回りできるのか、それとも僕が遅いのか。

ただ、この時ファミリー内でいくつかの不安があったらしい。僕の到着を待ちわびて見失ってしまったのではないか。そして、多くのランナーを見送ったあと平然と現れたので、このペースでは残念な結果になるのではと。

そんな不安をよそに残りの上り坂を緩やかではあるが地味に蓄積されていく足の疲労を感じながら慎重に越えていった。ハーフマラソンのハーフ地点を過ぎ、ここからはほぼ平たんな道が続いていく。

そうじゃ吉備路マラソン2012 フォト4

イッツタイム!時は来た!
ここで跳ねなきゃ、いつ跳ねる!!

吉備路マラソンを臨むにあたってひとつのテーマ「跳ねるように走る」を掲げていた。ふたたびハーフマラソン2時間未満のタイムを記録するには新しい走りへの挑戦と獲得なくして為し得ないと考えていた。

ムリのないムダのない走りを標榜する走り美。体にかかる負荷を可能な限り軽減させ、姿勢を保ち、体重移動により推進力を得る。

いままで参加してきたハーフマラソンの完走はこれによるものが大きい。しかし、完走だけにとどまらないその向こう側を知るためにも走り美の進化の必要性を強く感じるようになっていた。

それがこの「跳ねる」につながってくる。
跳ねるための足づくりとして昔懐かしいケンケンパをン十年越しに着地とバネの強化のためはじめる。そして、足の付け根から太もものあたりを振り上げるように走る。

これらを今まで培ってきた走り美とMIXするのである。前へと進む推進力を大幅に向上できるように感じていた。

そうじゃ吉備路マラソン2012 フォト5

いつまで跳ねていられるかわからないがゴールまでイメージし続けた。フッと気が遠くなるような時も、必ずといると言っていいほど、意識していないのにいつの間にかデッドヒートとなる同じぐらいのスピードのランナーのおかげで頑張れる。

ゴールは目の前、ランナーのために用意された空間、余白を最後ぐらいは真ん中真っすぐに進もうと楽しんだ。

なんだ、あれ?
大っきな本気使用のタイム時計!
今は、え~っと、おいおい!!
真ん中真っすぐとか言ってる場合じゃない。

ゴール!
走り美史上2度目となる2時間弱を記録することができた。この結果、跳ねるように走る は走り美の進化の方向性として期待できるといえる。

いつも応援ありがとうございます。
今後もさらに跳ねていきたいと思います。