走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2017年10月15日(日)

第36回蒜山高原マラソン全国大会

ハーフマラソン40才以上男子の部
 記録 2時間04分44秒

今一度走り直そう
そう思えた雨のマラソン

週末は雨予報、現地入りしてなお雨は確実視された。そんななかでも走り美は数々のマラソン大会を晴れとまではいかないが曇りまで天気を持ち直してきた。

今回は新たな挑戦をした。それは大家族での現地入り。これまではワイフとふたりだけ、とにかく走ることに集中できる環境を求めてきた。

しかしやはりせっかくの雄大な自然と定宿のおもてなしを自分たちだけで楽しむのはもったいない。子どもから年配まで10人で、2時間ドラマにでも出てきそうなそれはそれは大きなログハウスに泊まることにした。

かつてない試み、清水の舞台から飛びおりる気持ちで心を決めた。それだけ走り美は走ってきたし、全天候型を標榜して悪天候とも向き合ってきたし、これからは全環境型だとどんな状況でも走り切る強さを身に付けたいと考えた。

みなさん何言ってんのそんなこと大したことないじゃん大げさに言っちゃってさと思われるかと存じますが、ザワッとしてマイペースなんてない自分の時間帯もないお風呂もご飯もお恥ずかしい話トイレも。ルーティンはもちろん精神統一すらままならない。

しかし、いつなんどきでもスイッチをオンにもオフにもできる精神力を養いたい。もうハーフマラソンを走り切る走力は身に付いた。あとはいよいよ気持ち次第というわけだ。

みんなで近くの温泉に出かけ、晩ご飯。こりゃ寝るには遅くなりそうだなと腹をくくっていたが子どもたちに合わせて意外と早寝できた。

朝ご飯は先に会場入りするためみんなとは少しズラして早ご飯。このズレがそのまま朝の身支度にもズレてきたおかげでバッティングすることなくすんなりといった。お恥ずかしい話トイレも。

清水の舞台もこのときばかりは杞憂に終わった。

ひとつの山を越えるとまた山は必ずやってくるもので、この雨ぜってぇヤマねぇだろなっていうぐらい雨が降り続いている。リタイアはないにしてもテンションは上がらない。

あぁまたゴールあたりは水たまりが溜まりにたまってオアシスのようになるだろなとか、まさかの時にと思って持ってきたiPhone用のジプロックをほんとに使うことになるとはとか、思いはさまざま巡りながらただただスタートを車の中で待った。

ちょっと仮眠なんかとったりして、そんな経験はじめて。一回寝ちゃうとなかなか体起きないんだよねと思いながらの結構な深い眠り。

さぁってそろそろですかと小雨のなか外に出ると、久しぶり蒜山マラソンに参加した友人にまさかのご対面。この広い地球上でしかもほぼ車の中にいた状況で出会うなんてそんなことありますか!こりゃ偶然ではなく必然だよね!

濡れるなんてことは汗かくのと一緒だからとお構いなしで強まる雨足をもろに受けてのスタート。靴の中が濡れるとヤな感じするんだけどまだドライ感ありで大丈夫。って言うてる間にまさかの水たまりに足突っ込んでヤな感じ見事に発症。あ〜ぁヤな感じ!

雨の中でも全天候型を標榜する走り美にとってはそれは造作もないことで心穏やかに歩みを進めていた。ちょっと連絡取りたい時はこのApple Watchで!

あれっ!タッチしても反応しないぞ!えっ電話鳴っても取ることができない!えーっ

雨に濡れるとタッチ操作が反応しないんですね。ただただ通知を見守るだけでもはや心穏やかではいられなかった。

それでもファミリーが応援に立ってくれている蒜山倶楽部Nadjaの前に到着した。その頃には雨も小雨になり、このまま上がるかもと自分の晴れ男ぶりをしばしほくそ笑んでいた。

ところが折り返してふたたびファミリーの応援を通り過ぎた頃、ファミリーの雨女ぶりが猛威を奮いはじめた。

ゼッケンを留める安全ピンの右上がボロン。左上がボロン。雨足がどんどん強くなっていく。

残り5キロ、もう雨が止まらない。ぶらんぶらん、ゼッケンがようやく留まってくれてるけど、えーい!もうブチっと外しちゃえ!

ラストスパートと思っても足がもう前に出ない。体力が尽きたのか、雨で体力をうばわれたのか。太ももが硬くなって股関節が動かない。

例のごとくゴール前は水たまりが大きくなり過ぎてオアシス状態。最後のさいごで泥だらけ、毎度毎度これどうにかなんないっスかねってな感じ〜

今回1番の勉強は、雨で体温が奪われた体はすぐ温めるべし、です。

久しぶり一緒に走った同級生のゴールを待ってたら、両脚がガッチガチになって肩を借りないと動けないほどになっちゃった。

近くの温泉ですぐに体を温めたから事なきを得たけど、そのまま放ってたらソーデンジャラスでした。

同級生のゴールは待つな、ですな。