走り美 Quality Of Running
走り美 Quality Of Running

過去に参加したマラソン大会のレポート

2016年2月28日(日)

そうじゃ吉備路マラソン2016

フルマラソン男子B組の部
 記録 4時間27分22秒

ようやく楽しめるようなったかな。
フルマラソン、というかマラソン。

そうじゃ吉備路マラソン2016 フォト1

今日は暖かい。気温差でむしろ暑く感じられる。これがこの1日どう出るだろうか。暑いとバテるし、寒いとトイレが近くなるし、動き続けることを思うと寒いほうがいいかなって思うけど、やっぱり暖かいほうが心地いいし、結局どっちやねんみたいな。まぁ、応援する側のことを思うと暖かいほうがねぇ〜、いつもありがとうございます。

さて、フルマラソンのスタートを前に、10キロコースに出場する友人を送り出すことができた。確かにこの順番のほうが助かる。送り出し、スタートする。見送られ、スタートより流れがいい。送り出され、迎えられるというのはありがた過ぎてうれしはずかしである。

ダンゴ状態でのスタートはウォーミングアップになり、アップなしでいつでも走れる、日常の延長線上にある走りを標榜している走り美にとってむしろ好都合である。それでも毎年スタート位置を少しずつ前へ移動している。フルマラソンに慣れてきたという意識の表れでもあり、前の方だとスタートのおダンゴの流れも速い。

流れるように流されるようにスタートしてリラックスできている。フルマラソン42kmを思うと最初から気張ってもしょうがないと思えるようになったのも成長かもしれない。

そうじゃ吉備路マラソン2016 フォト2

スタートして間もなく10キロ組が折り返してきた。友人が帰ってきていないか目で追う。おっ、おーっ!向かい合わせで言葉を交わす喜び。さらにハイタッチ!よし、これから頑張って走っていこうと思えるそんな楽しみを感じた。

楽しみが増えたおかげですでに数キロが過ぎていることを意識することなくいまだスタート気分。これまでの大会では見えていなかった景色が目に入ってくる。あぁ、ようやくフルマラソンを楽しめるようになったかな。そう思えるようになった。

1周目の坂の登り下りアップダウン、またここを通る時もこれぐらいの走りができればと願い通り過ぎる。このあたりから同級生に出会えないかと探すようになった。毎年この吉備路マラソンに出てるらしく昨年バッタリと会った。同窓会には興味ないけど同走会はなんだか楽しみになってきた。年齢なのかなぁ〜

会えずじまいで進んでいった。昨年聞いた感じだと同じぐらいのところ走ってるはずなんだけどだいぶ先行っちゃったのかな。五重塔ではカメラを構えた人たちがシャッターチャンスを今かいまかと待っていた。そんななかビデオカメラを抱えた友人が自転車で駆けつけてくれていた。今日は暑いねぇ〜、そんな会話を交わしながら。

ワイフとも合流しおにぎりを食べ、フルマラソンのハーフ地点に差し掛かる。この時点でガス欠感があまり感じない。これまでの大会ではそう思いたくなかっただけでガス欠感が否めなかった。ハーフ地点越えてから見えてくる高速道路入口あたりからがキツく感じる。なんでフルマラソン走ろうなんて思ったんだろう、人間って忘れやすい動物なんだな、だからまた出ようとか思うんだろうな、なんていつも思ってた。

今一度ワイフと合流しおよそ25km地点。Sガラ通った?たずねていたら「ここにおるよ」えっすぐ後ろにいたんだ!次の瞬間ビューって通り過ぎていくもんだからエェーイって追走した!

うわーっすぐ近くにいたんだ、びっくりしたーって話しながら走っていたらマイペースが完全に崩れるわ、だんだん離れていくわで終いには腰が痛くなってきた。こりゃヤバイ!残り15キロ走り切れるだろうか危機クライシスを思わず感じた。さてどうしたものか!

そうじゃ吉備路マラソン2016 フォト3

グッとお腹にチカラを込めてみた。背筋がピンとし姿勢が安定してだんだん痛みが緩和してきた。これでなんとか走り続けられる。走るに腹筋が不可欠だとあらためて感じた。疲れたときに腹部にチカラを込めるとその疲れを一時的にでも乗り越えられることはその後の生活にも役立っている。

お昼になりグングン気温があがっていく。暑い。自転車で並走する友人Mハラに思わず暑いとグチをこぼした。冬なのに暑いだなんて人の体感っておかしなもんだなって思う。

Sガラに会うことはもうないだろうと思いつつマイペースを取り戻した。2度目の長〜い登り坂、ここを乗り越えると残り10キロ、そのとき走るチカラが残っていることを信じながら焦らずマイペースで進む。

残り10キロの補給地点、ここからが問題なんだよね。1年目、2年目はこの地点からピタッと足が止まった。どうにもこうにも足が前に出ない。3年目でなんとかそれを乗り越え、今年はまだチカラを感じる。これもグッとお腹走法のおかげか。

あれっ、Sガラ!えっ、なにやってんの!

がんばれ!俺はおまえの背中を追いかけてやってきたんだ!

いざ追いついてみるとそれはそれでさみしいもので疲労感が目に見えてとれた。しばらく並走していたがマイペースを保つためにも先へと進んだ。

そうじゃ吉備路マラソン2016 フォト4

グッとお腹走法のおかげでふたたび総社インターの前に出てきたときチカラをまだ感じていた。しかし残り2キロに差し掛かったときにはさすがに限界!もう遠い目になってた。

せっかくワイフが自転車で応援にきてくれていたのに気付かなかった。そんなことまずないので自分でも驚いた。あと2キロが長いんだよねぇ〜

ラストスパート〜なんてことはできないが力強く帰ってこれたんじゃないだろうか。これまで5時間切れるかどうかだったけどゴールにある大きなタイムウォッチの4時間27分を見て素直に嬉しかった。なかなか素敵な数字だ。